クマにあったらどうするか
25件の記録
Masaru@masaru__books2025年12月11日読み終わった@ 自宅アイヌ民族最後のクマ撃ち猟師の姉崎等氏に映像作家、アイヌ語研究家の片山龍峯氏がインタビューを重ねて書き起こした本。 インタビュー期間は2000年5月20日〜2002年1月7日。 "熊から人を襲うことはない。人を襲ったことのある熊は例外だが" と何度も語っているのであるが、昨今の熊に関わる情報からするとほんとうだろうかと思ってしまう。 が、片山氏があとがきで「私たちヒトは、他の生きものたちから生き方を問われているのだと思い知るのである」という表現に深く考えさせられる。 人間だけが存在出来る地球環境なんてありえないのだ。 熊が食べるコクワやドングリがなくなってしまうようや山に誰がしてしまったのだ。


noko@nokonoko2025年11月27日買った読み終わったサブタイトルにあるように「アイヌ民族最後の狩人 姉崎等」さんへの聞き書き。 長いこと積読していたのだけど、やっと読み始めたらめちゃくちゃ面白かった。 まず、お母さんがアイヌということで(和人、アイヌの両方のコミュニティから)差別もされてるんだけど、その点が明るい。嫌な思い出ではあるんだけど、自分がどう対応してきたかということを淡々と話していて、特別なこととは考えていないところ。 クマが師匠というだけあって、もうクマになりきってるところ。 ものすごい合理的な考え方の中に、祈りのすがたがあるところ。 くまにあったら、腰を抜かしてでもいいから逃げずに、「俺の方が強い」という気迫を見せることが大事。あと、死んだふりをしてクマが離れていったと思っても、しばらく見てるから簡単に動かない方がいいらしい。 (無理かもしれないけど、逃げてもまあクマの方が早いから助からない) クマにはクマの論理があって、こうやって共存してきたんだなあと思うと、今の鳥獣害のことが悲しくなった。「ルールを作っても人間の方が守れない」って…ほんと、そうかも。

rina@r_1_n2025年7月18日読み終わった少し前に家の近辺で熊が出た。人が襲われて全国ニュースで流れるような事態になった。登下校は親が必ず車で、外での体育の授業はなし、昼休みは教室で過ごす、放課後の外遊び禁止…。外を歩く人がぐっと減った。日常が一気に非日常になって緊張感が漂う異様な空気に包まれた。 熊なんて動物園か北海道にいるイメージしかなかった。比較的山から離れていて、人や車の流れも多い場所に現れるとは全く想像していなかった。自分の中ではファンタジーの世界の話だった。 結局、熊は捕獲されないまま2週間ほとで緊迫した空気は落ち着き今に至る。それでもいまだに市からのLINEには熊の目撃情報がチラホラ入る。 もし目の前に熊が現れた時、私は自分の、子どもの身を守れるのだろうか。どうか遭遇しませんようにと祈ることしかできない。 熊が人里にやってくるような状況を作り出してしまった人間の業の深さ。どこからやり直せば共存が可能になるのだろうか。









































