
仲西森奈
@mit_valentin
2025年11月27日

読み終わった
本の後半部分で、著者が小学6年生のころに村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が出版された、という箇所があり、思わず天を仰いだ。わたしはそのころ大学2〜3回生。いや〜〜〜そうですか、そうか……と何事かに(酷く漠然とした何事かに)想念を飛ばした。そして圧倒的千葉感を湛えて長い長い一連の日記/プルーストにまつわる日々がひとまず終わった。柿内さんの『プルーストを読む生活』を読んでいたころのことを何度も思い出しながら読んでいて、と同時にこの日記が書かれた時期(2024年1月〜9月)のことも思い出していて、多層的で個人的な時間と記憶のなかに「プルースト」という言葉/作家を通して書き手(たち)それぞれの多層的で個人的な時間と記憶も混じり合い、あんまり陥ったことのない読書体験となった。良かった。



