
いちじん
@ichijin
2025年11月27日
ソクラテスの弁明・クリトン(プラトン)
プラトン,
久保勉
読み終わった
『ソクラテスの弁明』
2500年前・古代ギリシャの裁判はその場で弁論、からのスピード判決。“変な哲学だか思想だかで若者を堕落させている”という罪で訴えられたソクラテスが法廷で自らの潔白を真っ向から主張した弁論と、裁判の結果を冷静に受け止めた最後の演説。
『クリトン』
自分を生み育んでくれたアテナイという国家と国法に対して筋を通す考えのソクラテスと、彼に下された判決に納得できない優しい旧友クリトンの二人で交わされる、しみじみとした対話。
著者の脚色や編集は多分あるのでしょうが、密着ドキュメンタリーを観ているような気分で読みました。
『弁明』の中でソクラテスが語った“死”への肯定的な態度がとても印象的でした。
“死”は誰しもが恐れ避けたがるものですが、“全ての感覚を失うこと”という意味において“夢すら見ないほどの熟睡”と同義とするなら、それは、ペルシアの王様にとってすら贅沢で幸せな体験であるに違いない。また、“あの世に行くこと”であるとするなら、あの世にいる多くの先人たちと会い語り合うことができる。それならそれで大変幸せなことだ、ということを言っていて、いつかは死すべき存在である者として真似したいポジティブな考え方だなぁと思いました。