maki "ひきなみ (角川文庫)" 2025年11月27日

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@makimaki
2025年11月27日
ひきなみ (角川文庫)
すごく嫌いな本。心を抉られすぎた。光で目が眩みそうになったり、声が出なくなったり、目の奥がじんじん痛くなったり、身体が石になったり。本でこんなことになるなんて。 気づいたら主人公の見る景色も感覚も、全部自分になっていた。 暗闇のなかの唯一のともしびのような人に逃げられてしまったら。毎日砂を頭からかけられたら。 乗り越え・・・
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世の人すべてが未完成の集まり。はんぱもん。大人になって感じたこと。
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人間は無数の細胞やウィルスや細菌の集合体なだけ。脳神経細胞のどこかが死んだら今の私とは違う私になるかもしれない。私とはただの現象で、その私が見てるこの世界もただの現象なのだろう。人間の多くはいつも流れていく現象をとどめたがる。形にしたり、触れられるようにしたがる。しかし結局全てはうまくいかず、流れ落ちる。砂上の楼閣。
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