ひきなみ (角川文庫)

28件の記録
🦢@13_rooms2025年11月30日読み終わった瀬戸内海の島で出会った少女たちの話。シスターフッド小説にあたるのかな。いつもの幻想的な描写は抑えられたかわりに、女性が社会で直面する抑圧が淡々と描かれていて読んでいて少し息苦しかったです。真衣がとても魅力的で、彼女たちにひかりある未来があることを祈ってしまう。

- maki@makimaki2025年11月27日読み終わったすごく嫌いな本。心を抉られすぎた。光で目が眩みそうになったり、声が出なくなったり、目の奥がじんじん痛くなったり、身体が石になったり。本でこんなことになるなんて。 気づいたら主人公の見る景色も感覚も、全部自分になっていた。 暗闇のなかの唯一のともしびのような人に逃げられてしまったら。毎日砂を頭からかけられたら。 乗り越え・・・



N@r_is_for_read2025年11月13日読み終わった隠していた心の傷をむき出しにされたような気分になった。 千早茜さんの心情描写が生々しく、向き合いたくないことに向き合わされる感じ。でもそれは大切なことで、真似や葉のように、苦しみながらも前に進んでいきたい。 描写が素敵で、お粥と蒸しパンを食べたくなってしまった。

本が好きな猫@nekomum2025年10月16日読み終わった読書日記アマゾン海外発送憧れとトラウマ。パワフルな本だった。読んでいると自分の中の小さかった頃の自分が浮かんできたり、「実際のニュースだな」と気づくところも出てくる。物語がとてもリアルで、読了して解説を読んでいる時は、2人の女の子たちの成長を見届けたような気持ちになりジーンときた。







しおり@Kaffee58882025年10月3日読み終わった千早茜さんの作品はすごく好きな時とすごく嫌いな時がある。今回は嫌いな方。 というのも、自分も女性なのだが、この主人公が誰かに助けられたがっているのが見て取れるし、誰かに依存しようとしているのが見えるのが気に食わないのだ。これはもしかしたら同類嫌悪、というやつなのかもしれないが。 人はひとりでは生きていけない、とは言うが、ひとりでもちゃんと生きていけてしまうのだ。それなのに、被害者です、みたいな顔しているのが好きじゃない。ひとのことを信用できない、でも人からは好かれたい、みたいな思想が透けて見える。多分私はこの主人公とは仲良くなれない。真以のようにはなれない。こう、だと決めてかかるのも自分で見た景色だけを信じて別の角度からみないことも、なんとなく鼻につく。うん、多分苦手なんだろうこの主人公のこと。 途中で出てきた脱獄犯だが、主人公が感じたこととは違うものを汲み取った。多分、「被害者で居てほしい」というのは本当なんだろうと思う。真以が会いにきて、また親交を続ければ真以は被害者でなくなるかもしれない、また週刊誌などに狙われるかもしれない。そういうのから守ったんじゃないかな、と思う。逃げた、のではなく。 私も私が見たいものを、読みたいものを、汲み取りたいことを勝手に汲み取るから違うかもしれないけれど、おそらく絶対主人公とは思想は違うし、仲良くはなれないなと思った。











藤松@seu_ng162025年5月28日読み終わった久々に千早茜さんの本を新しく読んだよーーーー あらすじに惹かれて買ったものの、1番私が惹かれた部分についてはそこまで触れられてなくて少し残念ではあった でも女性として生まれた自分が、今まで生きてきて感じた理不尽等をうまく言語化して書いてくれてたと思う この本を読んで、これだけ女性は大変なんだ!それに比べて男性は楽に生きられていいよね。なんて考えの人が増えやんことを願う。そういうことじゃないんだよね。 女性に焦点を当てた物語やから女性はもちろんなんやけど、男性にもぜひ読んでほしい1冊やなって思った




















