清水美穂子 "食卓にきた犬" 2025年11月27日

食卓にきた犬
食卓にきた犬
クローディ・ウンジンガー,
永田千奈
『食卓にきた犬』 もちろん、タイトルに惹かれたのだ。 森に住む老作家のところへ、のら犬が訪れ、 またどこかへ行ってしまう。 いま50数ページほど読んだところだけれど、犬はあまり出てこない。それでも、すごく好きだ。 ボワ・バニという村はほんとうにあるんだろうか。 「本当に、あらゆる悪意から遠く離れ、文字どおり世界から追放(バニ)されたような場所だ」。 そんな森の中の廃屋に、たくさんの本とロバを連れて夫と移り住んだ。部屋の窓からは 「資本主義から無視されてきた完新世の断片」 と表現された野原がみはらせる。 彼女は置き去りにされたものが好きで(廃屋だけでなく犬もなのだろう)、逃げることにこだわりがある。 しばらくここにいたいと思う。 と、読み始めた頃に書いた。 ずっとそこにいたくて少しずつ大切に読んだ。 想像したのとまったく違う小説だったが、 自分の日々とシンクロしてとてもよかった。
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