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清水美穂子
清水美穂子
清水美穂子
@favoriteworks
ライター。著書に『月の本棚』『月の本棚under the new moon』(書肆梓)、『BAKERS おいしいパンの向こう側』(実業之日本社)ほか
  • 2026年8月20日
    生成AIで心が折れた
    AIは驚異的なスピードで進化し続けている。まるでSF小説の話みたいに。 ジャーナリストでいうと、情報収集力もそれをきちんとまとめてレポートする力も、発信・拡散する力も、翻訳のスピードも、とっくにAIに追い抜かれているが、他にもたくさんの職業が消えつつあるのかもしれない。後に残るのはどんな世界か。 私たちができることはなにか。 面白すぎて、再読中。
  • 2026年8月9日
    僕には鳥の言葉がわかる
    庭にシジュウカラのための巣箱を設置して、毎年巣作りや巣立ちを見守る妹から、借りて読んだ。 他に二人の友人からも薦められていたが、ようやく読めた。 研究者のものの見方、手法、情熱が伝わってくるばかりでなく、一般人への伝え方もうまい。 論文を書くための調査を説明するのに、「ルー語」とか「ぼく、ドラえもん」とか、例に出すところがわかりやすく、そしておもしろかった。 うちのベランダにもシジュウカラが来る。 食糧のない季節に、ひまわりの種をあげている。 巣箱はかっこよく作ったつもりだったが、 出入り口が大きすぎたようで、まだ入居してもらえていない。
  • 2026年8月9日
    どれか一つは嘘
    どれか一つは嘘
    韓国の現代小説が好きだと思う。色に喩えると、たいてい澄んだ青が思い浮かぶ。孤独やかなしみの先にある、優しさに触れて心が揺れる。 図書館の新刊書のコーナーで手にとり、借りてきました。他の作品も読んでみたい。
  • 2026年7月27日
    ポルトガルの海 増補版
    ポルトガルの海 増補版
    「人生のなんと多くの年月を 夢みながら過ごしてきたことか わが過去のなんと多くが 思い描いた未来を 裏切る日びにすぎなかったことか」 ペソアの詩集を読み始めてまもなく 出会った人が、この詩『足場』が好きだと言った。 帰ってから読んだら わたしも好きだと思った。
  • 2026年7月27日
    狼が連れだって走る月
    「だれかがいう、あの町には何もないよ。そのとき彼/女が意味しているのは、そこには商品がないということだけだ。それを買って持ち帰れば自分の威信につながるような神話的な商品が、そこにはない」 旅するように暮らすことを、あるいは暮らすように旅することを試みている今のわたしをたきつけるような文章の連なり。何でもっと早く読まなかったのだと思う。どこから開いて読んでもいい。この度の傍にずっと持っていたい。
  • 2026年7月22日
    今日もよく生きた
    今日もよく生きた
    自分の戦いを他者にうまく説明できるのは、それだけでもう、すごいことだと思った。
  • 2026年7月22日
    それからはスープのことばかり考えて暮らした
    大好きな本で、2006年の暮しの手帖版の単行本を持っている。新装版が出たので借りてきて再読した。 あらたに 『それからはスープのことばかり考えて暮らした』の内緒話 というのが付いている。
  • 2026年7月22日
    外の世界の話を聞かせて
    この世とあの世、昼と夜のあわい、学校や家や家族の、あるいは物語の内と外、それとも隙間。居場所。そんなことを考える物語だった。 最初、登場人物が多すぎて、give upしそうになったが、途中から物語の中に入り込めた。自由で勇敢な人が多いところが快感で、ああやっぱり江國さんの小説だと思った。 それと、匂いに共感した。 「朝の台所が、絶対に朝の台所の匂いなのって不思議ね」 「すいかの、あの夏休みっぽい匂いが漂っているなかでよ、しんみりした気持ちになれると思う?」 それらは、家族の死というシーンに関連しているが、ひたすらあかるい。 変わらないものなんてない。外の世界は、常に変化している。 物語の中の愛すべき勇敢な人たちは、それを淋しくは思っても、残念には思わずに、前に進んでいくのだ。
  • 2026年6月28日
    メトロポリタン美術館と警備員の私
    メトロポリタン美術館と警備員の私
    大切な人を亡くし、心が砕け悲しみに沈んだとき、それまでの仕事を辞め、自分が知る最も美しい場所で警備員の仕事を得て、しばらく立ち止まっていた、という著者のノンフィクション。 メトロポリタン美術館はもう何十年も行っていないが、大好きな場所の一つだ。
  • 2026年6月26日
    インド夜想曲 (白水Uブックス 99 海外小説の誘惑)
    インド夜想曲 (白水Uブックス 99 海外小説の誘惑)
    突然、ポルトガルに行って、帰ってきてからペソアを読み始め、タブッキに到着した。 台風の夜に読もうと思って、読み始めた。
  • 2026年6月24日
    プラネット・ダイアリー
    プラネット・ダイアリー
    またおもしろい小説を見つけてしまった。台風の間に読もうと思っている。
  • 2026年6月24日
    菜食主義者
    菜食主義者
    図書館で何冊か借りてきて、一斉に読み始めたところ、最も中断が難しい。ハン・ガンはこれまでにもいくつか読んでいるが、この本は初めて読む。
  • 2026年6月17日
    白い街へ: リスボン、路の果てるところ
    ペソアを読んでいるうちに、24年前に読んでブログに書いていたこの本のことを思い出して再読すると、内容はほとんど忘れていたのに、あっと思った。この春、唐突にポルトガルに行こうと思い立って、その理由がうまく説明できなかったが、この本の中にその理由の一つがある気がしたからだった。 図書館でも保管庫にあって、これから手に入れられなくなりそうな気がしたので古本で購入した。
  • 2026年6月17日
    新編不穏の書、断章
    新編不穏の書、断章
    この春、ポルトガル、リスボンに突然行ったが、行く前も行ってから墓を訪れてからも、帰ってしばらくしてからも、ペソアって?と思っていたのに、この本を読んでから夢中になった。これから先、何度も読む予感がする。
  • 2026年6月12日
    ハ長調のキャリア
    ハ長調のキャリア
    なんともひどい妻への仕返しに、建築屋の男がしたことといえば……! 面白すぎて一気読みし、ほぼ一日で読み終わった。 たまにはこんなエンタメ系読書もあっていい。
  • 2026年5月20日
    エンデの島
    エンデの島
    パンを買うお金と株に投資するお金は違う、というミヒャエル・エンデの考えかたをカタチにしたら。 議員は無報酬で昼間はそれぞれの仕事をし、議会は夜開かれる。島に移住した人々は自分のスキルを島の運営に活かし、地域通貨で地元が潤う。 お金がお金を生む世界ではなく、シンプルに必要なものと交換する手段としてお金がある、そんな経済でまわる島の夢のような話。 ミヒャエル・エンデといったら『モモ』や『はてしない物語』が大好きだったが、他の本も読んでみたくなる。
  • 2026年5月20日
    わたしたちの不完全な人生へ
    わたしたちの不完全な人生へ
    たいてい、うまくいかない人たち。ミランダ・ジュライを読んだときみたいに、そこにパッとしない、痛い自分を見つけた。人々の描写がおもしろい。
  • 2026年4月9日
    語るに足る、ささやかな人生
    ローング、ローング、タイム、アゴー アイオワ州にある廃墟のようなホテルを営む、ほとんど目の見えない老婆の昔話に、作者は耳を傾けている。好きなシーンの一つだ。 ごくささやかな小さな町だけを車で巡る旅。 そこで生きる、名もなき人たちとの出会い。 この本を読んでいると、初めてアメリカ中西部を訪れた頃のことがひどく懐かしく思い出されて、自分がこの老婆になってしまったことを知る。 『語るに足る、ささやかな人生』は最初の単行本で大好きになり、拙著『月の本棚 under the new moon』でも紹介した。 本の好きな誰かと話をするのは楽しいが、書店やカフェなどを巡るツアーで、この本はとくに旅好きの男性に人気があった。 わたしもアメリカ横断は長年の夢だった。 いまは復刻を喜びながら再読している。 それが、失われてしまったかもしれない風景だとしても、大好きだったアメリカの一部がそこにある。
  • 2026年4月1日
    カフェーの帰り道
    あっという間に引き込まれた。読んでいたというより、ドラマを眺めていたような気がする。 大正、昭和初期の頃の女の物語が好きだ。それは祖母や伯母や母たちの生きていた世界だから、いつも大切に読む。 『カフェーの帰り道』は女給たちの目を通して、それぞれの人生が浮き彫りになる。 みんな懸命で、強くて、そして可愛らしい。 芸艸堂の図案の装幀もセンスがある。
  • 2026年2月26日
    空、はてしない青 下
    空、はてしない青 下
    読み終えた。主人公のエミルが最後の旅を一緒にする人を募るところから始まった物語を、上巻はずっとエミルの視点で読んでいたが、下巻はそれに応えたジョアンヌの視点で読んでいた。 そのように語られていたことに、図書館に返した後で気がついた。 旅をするうちにジョアンヌがただの「変わった人」ではなくて、相当な心の傷を負った人であったことが明らかになり、エミルのおかげでそこから力強く立ち直っていくことが、下巻の素晴らしさだと思った。また、最後には希望も残されている。
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