

清水美穂子
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ライター。著書に『月の本棚』『月の本棚under the new moon』(書肆梓)、『BAKERS おいしいパンの向こう側』(実業之日本社)ほか
- 2026年6月28日
メトロポリタン美術館と警備員の私パトリック・ブリングリー,山田美明読み始めた大切な人を亡くし、心が砕け悲しみに沈んだとき、それまでの仕事を辞め、自分が知る最も美しい場所で警備員の仕事を得て、しばらく立ち止まっていた、という著者のノンフィクション。 メトロポリタン美術館はもう何十年も行っていないが、大好きな場所の一つだ。 - 2026年6月26日
インド夜想曲 (白水Uブックス 99 海外小説の誘惑)アントニオ・タブッキ,アントーニョ・タブッキ,須賀敦子買った読み始めた突然、ポルトガルに行って、帰ってきてからペソアを読み始め、タブッキに到着した。 台風の夜に読もうと思って、読み始めた。 - 2026年6月24日
- 2026年6月24日
- 2026年6月17日
- 2026年6月17日
新編不穏の書、断章フェルナンド・ペソア,沢田直読んでるこの春、ポルトガル、リスボンに突然行ったが、行く前も行ってから墓を訪れてからも、帰ってしばらくしてからも、ペソアって?と思っていたのに、この本を読んでから夢中になった。これから先、何度も読む予感がする。 - 2026年6月12日
ハ長調のキャリアジェイムズ・M・ケイン,田村義進,藤谷治借りてきた読み終わったなんともひどい妻への仕返しに、建築屋の男がしたことといえば……! 面白すぎて一気読みし、ほぼ一日で読み終わった。 たまにはこんなエンタメ系読書もあっていい。 - 2026年5月20日
エンデの島高任和夫読んでるパンを買うお金と株に投資するお金は違う、というミヒャエル・エンデの考えかたをカタチにしたら。 議員は無報酬で昼間はそれぞれの仕事をし、議会は夜開かれる。島に移住した人々は自分のスキルを島の運営に活かし、地域通貨で地元が潤う。 お金がお金を生む世界ではなく、シンプルに必要なものと交換する手段としてお金がある、そんな経済でまわる島の夢のような話。 ミヒャエル・エンデといったら『モモ』や『はてしない物語』が大好きだったが、他の本も読んでみたくなる。 - 2026年5月20日
わたしたちの不完全な人生へヴェロニク・オヴァルデ,村松潔読んでるたいてい、うまくいかない人たち。ミランダ・ジュライを読んだときみたいに、そこにパッとしない、痛い自分を見つけた。人々の描写がおもしろい。 - 2026年4月9日
語るに足る、ささやかな人生駒沢敏器再読中ローング、ローング、タイム、アゴー アイオワ州にある廃墟のようなホテルを営む、ほとんど目の見えない老婆の昔話に、作者は耳を傾けている。好きなシーンの一つだ。 ごくささやかな小さな町だけを車で巡る旅。 そこで生きる、名もなき人たちとの出会い。 この本を読んでいると、初めてアメリカ中西部を訪れた頃のことがひどく懐かしく思い出されて、自分がこの老婆になってしまったことを知る。 『語るに足る、ささやかな人生』は最初の単行本で大好きになり、拙著『月の本棚 under the new moon』でも紹介した。 本の好きな誰かと話をするのは楽しいが、書店やカフェなどを巡るツアーで、この本はとくに旅好きの男性に人気があった。 わたしもアメリカ横断は長年の夢だった。 いまは復刻を喜びながら再読している。 それが、失われてしまったかもしれない風景だとしても、大好きだったアメリカの一部がそこにある。 - 2026年4月1日
カフェーの帰り道嶋津輝読み終わったあっという間に引き込まれた。読んでいたというより、ドラマを眺めていたような気がする。 大正、昭和初期の頃の女の物語が好きだ。それは祖母や伯母や母たちの生きていた世界だから、いつも大切に読む。 『カフェーの帰り道』は女給たちの目を通して、それぞれの人生が浮き彫りになる。 みんな懸命で、強くて、そして可愛らしい。 芸艸堂の図案の装幀もセンスがある。 - 2026年2月26日
空、はてしない青 下メリッサ・ダ・コスタ,山本知子読み終わった読み終えた。主人公のエミルが最後の旅を一緒にする人を募るところから始まった物語を、上巻はずっとエミルの視点で読んでいたが、下巻はそれに応えたジョアンヌの視点で読んでいた。 そのように語られていたことに、図書館に返した後で気がついた。 旅をするうちにジョアンヌがただの「変わった人」ではなくて、相当な心の傷を負った人であったことが明らかになり、エミルのおかげでそこから力強く立ち直っていくことが、下巻の素晴らしさだと思った。また、最後には希望も残されている。 - 2026年1月9日
- 2026年1月9日
リスボンへの夜行列車パスカル・メルシエ,Pascal Mercier,浅井晶子再読中わたしの月の本棚(枕元にある本の一等席。夢の中まで連れていく本を置く場所)にずっと置いてあった、かつて読んだ本。 映画を観て、映画の中に出てきた素晴らしい言葉をゆっくり読みたいと思って買ったのだ。めずらしく映画と小説との差があまりないと感じたことを記憶している。 10年以上も前に読んだ内容は結構忘れていて、再び夢中になって読んでいる。 - 2025年12月30日
リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまちイム・キョンソン,熊木勉読み終わった買った旅のかたちは人それぞれだと、あらためて思う。 娘だった過去と母である今が交錯する旅は、筆者の内なる旅でもあって、味わい深いエッセイとなっている。たんなる旅愁ではなくて郷愁というか、それを一緒に辿ることができて、ひと味違う上質なガイドブックとしても役に立ちそうだ。 - 2025年12月27日
生きるための表現手引き渡邉康太郎読み終わった買った自分にしてはめずらしく、実用的な手引き書。 表現者として、腑に落ちるところがあった。 ニュースやSNSで話題になっていることは、社会で語る価値があるとされるものごと=お金に換えられる。でも、表現において意味があるのは、それらではなく、とるにたらないことの方で、価値基準があいまいなため、他者から簡単に理解されず、お金にも(簡単には)換えられない。 自分だからこそ伝えられること、というのがあると信じているから、とても心強く読んだ。 - 2025年12月26日
二月のつぎに七月が堀江敏幸買った読み始めた自分へのクリスマスプレゼントに買ったが、外へは持ち出せない重量で、ベッドでも腕が痛くなるから読めない。机に置いて読み、バスタブのふたを半分閉めた上に置いて読んでいる。そこはもう、味わい深い食堂のなか。 - 2025年12月26日
- 2025年12月16日
空、はてしない青 上メリッサ・ダ・コスタ,山本知子借りてきた読み終わった上巻を読み終わった。大好きなロードノベル。今回の主人公は老いた人たちでなく、若い人たちだ。読みやすく、フランスの田舎を旅する二人の映像が目に浮かぶようだった。作者のメリッサ・ダ・コスタにとってこれが最初の作品で、ベストセラーになったというのがよくわかる。 - 2025年12月3日
漂着物、または見捨てられたものたちルーシー・ウッド,木下淳子借りてきた『潜水鐘に乗って』と同じトーンの短編集。冬の曇りの日にぴったりなダウナー系。わたしは老いた人が出てくる話を好んで読むが、どんな人がこういう短編集を好むのか興味がある。表題作はごみ拾いをしているわたしには、ちょっとしたホラーだった。
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