
朝胡
@asahisa22
2025年11月26日
考察する若者たち
三宅香帆
読み終わった
@ 自宅
「なぜこんなにも、ただ感動するだけの時間はなんとなくもったいない、と思ってしまうのか。」
この言葉に心当たりがある人に読んでみてほしい。
私も、本書で「報われ消費」と表現されている、
感動だけでなくプラスアルファがほしいという欲求に覚えがある。
だから、終章で「報われ消費」を求めてしまう心情を丁寧に肯定し、その上での一歩を促す優しさにグッときた。
泣ける新書、と呼ばれるのがわかる。
私が読んできた三宅香帆の本はどれもエンパワーメントに溢れていたが、本書は特に心を励ますもので好ましかった。
コンテンツ消費を焦ってしまう、私のようなオタクに届くといいな。
本書での論考が全て的を射ているとは思わないが、「報われ消費」という用語を作ったこと、それを肯定していること、その先を示そうとしたことに価値があると思う。
この本を皮切りに、「報われ消費」について色んな議論がされ、深まっていくといいな。色んな人の考えを知ってみたいよ。



