ほせ "天使は見えないから、描かない" 2025年11月28日

ほせ
ほせ
@coffee_dog
2025年11月28日
天使は見えないから、描かない
表紙に惹かれて借りた本。やっぱり好きな作家さんだなぁと再認識しました。 血縁関係の許されざる恋以上に色々なものが描かれていたと思った。もちろんそこの葛藤が主ではあるのだけど、男女の区別がある世間に強くあろうとする主人公が女として扱われることに安堵したり、それが楽だと感じたりする瞬間があるとか、自分の中の正しさから自分が外れている気持ち悪さを感じている瞬間とかそう言った細かい描写にとてつもない共感を覚える箇所がたくさんあった。 主人公の友人の萌の行動を受けて、自分のこととしては受け入れられない思いとそういった相手を尊重することは両立できると思った。自分が叔父と姪の関係性で恋に落ちることに嫌悪や気持ち悪さを感じる一方で、本の中の二人を応援してしまうし、健全でないことは分かっていてもそれでも相手が望むことを尊重したくなる。そこには相手のことを想う心があると思った。自分の常識や基準で判断することは簡単だけど、相手の基準で考えることもやめてはいけないと思った。 世の中、物語に出てくる登場人物みたいな悪役や善人ばかりだけではないからこそ複雑で難しいと感じた。
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