
夏海
@myhookbooks
2025年11月28日
戦争みたいな味がする
グレイス・M・チョー,
石山徳子
読み終わった
朝鮮戦争、移民、人種、国籍、性窃取、あらゆる差別、精神疾患、支配者構造、常識、故郷、食、母親、女性、その他たくさんのこと。それらが複雑に絡み合っていて、目眩がするほどだった。
彼女のような人生を考えたこともなかったし、それに思い至ったこともなかった。
日本に暮らしていると、戦争はニュースの中の一つで、自国や近隣の国の話は、今ではどれもがはるか昔のことのようで、普段の暮らしの中では忘れ去られてしまっている気がする。やはり歴史は学ぶべきだし、その痛みを分かる努力をし寄り添うべきだと思う。
そして、日本では、戦争経験者はとても少なくなったけど、戦争経験者に育てられた世代はまだまだいるし、彼らは多かれ少なかれ、影響を受けているように感じる。
作中で、グレイスが911のニュースにショックを受けていた際に母親が言ったセリフが印象的だった。
「なせ、そんなに泣いているの?自分だけが特別だとでも思っているの?この世界で、こういうことを体験するのは、あなただけじゃない。」
たくさんの人が想像もつかないような信じられない体験をして、その後もその人なりに世界と折り合いをつけて生きていることを忘れてはいけないなと思う。




