
riho
@skirh623
2025年11月30日
猫のお告げは樹の下で
青山美智子
読み終わった
事実は小説よりも奇なり。小説、しかもファンタジー要素もあるものなのに、この言葉の力強さみたいなものを感じる、とても素敵な一冊でした。
手のひらの中にころんと渡されるかのような、一言のお告げ。そこからそれぞれの登場人物がお告げを紐解くように考え、悩み、涙し、模索していく。その先に出会う、それぞれにとっての見晴らしの良い景色。雨も嵐もまたやってくる。曇りの日だって何日もある。それでも、心の指針に従って日々を歩んでいく。
きっと私たちの現実、日常、日々も、こうして小説のように、小説以上の奇跡が編み込まれている。それを受け入れるかどうかは自分次第なのだと、一編一編に励まされるようでした。
神社の境内に足を踏み入れた時の、あのなんとも言えない穏やかでやわらかな「ごゆるりと」という感覚に包まれながらの読書体験。素敵な一冊でした。宮司さん、そしてミクジ、ありがとう。

