ノエタロス "人間失格" 2025年11月30日

ノエタロス
ノエタロス
@Di_Noel02
2025年11月30日
人間失格
人間失格
太宰治
人間を恐れながらも、人間らしくなりたい、人を信じて愛したい、しかしそれが思うようにいかず、乱れて堕ちていく葉蔵。 彼の視点を通して、俗世間のエゴイズム、醜さが描かれている。 そうして人間社会でもがき苦しみながらも、ツネ子やヨシ子といった、無垢で純粋で、「信頼の天才」と言われるような、人を疑うことを知らない存在とも出逢った。 だからこそ、単なる”絶望”とも言えず。少なくとも、葉蔵は人生の明るい側面にも微かに触れてはいるのだ、と思う。 偽善やエゴで互いを汚し合うような社会で、ちらりと光を見せられると、それに縋りつきたくなってしまうのはきっと自然なこと。 葉蔵もまた、心を押し殺す日々の中で、自分を信じてくれる人や酒、薬へと手を伸ばして生きながらえてきたんだろう。 その繊細さや儚さが、当時も現代も、読者の心を”強く”掴んでいるのかもしれない。
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