
小萩海
@umiyoake
2025年11月30日

真の人間になる(下)
甘耀明
読み終わった
台湾において、クィア、戦争、災害、民族、言語、自然、宗教等々、まだ書き切れないくらい、幾重にも要素の重なった物語でした。それらをまとめあげる筆力、リサーチ、考察にただただ圧倒されます。韓国だとハン・ガンやファン・ジョンウンなどが筆頭になるかと思うのですが、背負っている歴史をこうも力強く表現する小説家が台湾にいるんですね…。もっといろいろ読んでみたいです。
少年の成長というには厳しい青春時代の物語であることは当初から覚悟していて、重たい読書をする体力も衰えてたので読み切るのにはちゃめちゃに時間がかかってしまいましたが、ほんとう、読めて良かったです。
