鵜ノ人 "本を守ろうとする猫の話" 2025年11月30日

鵜ノ人
鵜ノ人
@dokusyoreading
2025年11月30日
本を守ろうとする猫の話
この本が一貫して伝えようとしているのは、「単なる知識の蓄積では人生は動かない」という厳しくも温かなメッセージだと感じた。 どれほど多くの本を読み、知識を詰め込んでも、自分で考え、自分の足で歩かなければ、それらは借り物の知恵にすぎない。本を読めば読んだだけ世界が広がるわけではなく、読んだ後に自分がどう動くかによって初めて視野は開けていくのだと痛感した。 特に印象に残ったのは、「自分の足で歩くことを忘れた本読みは、古びた知識で膨らんだ百科事典のようなものだ」という比喩。知識だけは豊富でも、自分で判断し行動することを放棄すれば、その知識は生きた力にはならない。誰かに開いてもらわなければ何の役にも立たない百科事典のように、主体性を失った知識はただの情報の山でしかないのだ。 「物知りになるために本を読むのではない」という当たり前の言葉の重みを改めてかみしめた。本は人生を代わりに歩んではくれない。人生を歩くのは自分であり、本はその歩みに光を当て、方向を示してくれる存在。 読書とは何か、学ぶとはどういうことかを根底から問い直させてくれる一冊でした。
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