
gato
@wonderword
2025年12月1日
ペドロ・パラモ
フアン・ルルフォ,
増田義郎,
杉山晃
引用
空気がなかった。口から吐き出される息が四散しないうちに手のひらでおさえ、もう一度吸い込まねばならなかった。そうやって吐いたり吸ったりするうちに空気がだんだん薄れていった。とうとうかすかになった息まで指の間から洩れて、永久になくなってしまった。
そう、永久になくなってしまったのだ。
p.97
「もう恐がらなくていいよ。もう誰もおまえさんを恐がらせることはできないさ。楽しいことを考えるようにした方がいいんだよ。うんと長いあいだ土の中にいなくちゃならんのだからね」
p.104


