ユウキ "台湾の少年(4)" 2025年12月1日

ユウキ
ユウキ
@sonidori777
2025年12月1日
台湾の少年(4)
台湾の少年(4)
倉本知明,
周見信,
游珮芸
日本統治下の台湾に生まれ、白色テロに巻き込まれ(昔読書会に参加しただけの罪で)政治犯として10年服役した経験を持つ蔡焜霖少年の生涯。 2〜3巻あたりの、緑島での服役経験は身体的にも辛いものがありながら、ささいな罪で銃殺されていく仲間の描写が重い。 10年遅れたと必死に働きながらも、同じ経験をした仲間や苦難の中にいる人に手を差し伸べる優しさを持つ焜霖は、警察の監視下で戒厳令下を生き延びる。そういった経験をした人たちの先に今の民主化された台湾があるのは、本当に血と涙で勝ち取った結果なんだと実感する。 台湾語、北京語、日本語の訳が巧みに使い分けられた本書からも、その支配の歴史の複雑さが伝わってくる。 4巻の解説にあった「親日台湾」の項は胸に刻んでおこうと思う。
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