amy "名著でひらく男性学 <男>の..." 2025年12月1日

amy
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@note_1581
2025年12月1日
名著でひらく男性学 <男>のこれからを考える
名著でひらく男性学 <男>のこれからを考える
天野諭,
川口遼,
杉田俊介,
西井開
この本は、名著の解説と対話形式を通して、現代の男性学を学ぶ入門書だ。1990年代に注目された男性学が近年再燃するなか、男性が抱える構造的な加害性と、実存的な生きづらさ(疎外・不安)のねじれに焦点を当てている。 批評家、研究者、実践者など4人の著者が、それぞれの視点から男性学の「名著」を紹介・解説し、そのテーマについて深く語り合うことで、「男」のこれからを考えるきっかけを提供してくれる1冊である。男性学といっても分野は様々で、それぞれで活躍する男性が名著を持ち寄っていたが、別のフィールドにいるからこそ、多方面から男性学についての語りが展開されていた。 私が特に興味深かったのは「戦争」に関する内容と、男性に向けられる「キモい」という言葉についてだ。「キモい」ということ自体が孕む差別的な視座があるという指摘である。”ある種の健常者主義(エイブリズム)と新自由主義(ネオリベラリズム)的な自己責任論が絡み合って、コミュニケーションが円滑な人間こそが「キモくない」んだ、そうでない人間は「キモい」んだ、という基準がたぶん強くある。”という指摘には唸った。たしかにそういう面があると感じるからだ。 男性学には距離を取っているリベラルや左派もいるだろうが、こういう指摘を受け、気まずくなることは必要ではないかと思う。男性を一絡げにしたくなる気持ちは多いにわかるが、かといってそれでいいわけがない。私は誰であろうがもっと生きやすくあってほしい。
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