おこめ "ネット右翼になった父" 2025年12月2日

おこめ
おこめ
@ufufu305
2025年12月2日
ネット右翼になった父
政権が変わってから、それまで可視化されなかったネット右翼的な投稿や、それに憤慨するアンチが自分の目につくようになり、辟易としていた。 現政権のやっていることに私は全く支持できないし、現政権を取り巻くメディア上(ニュースにおける言説からSNS上の粗い言説まで)に対しても嫌な気持ちにさせられるが、そのように感情を揺さぶられて冷静でいられない自分も自覚していて嫌だった。 本書を読んで、父親がネトウヨ化した背景を辿る中での、著者の自己解体のプロセスはまさに私が今直面している乗り越えなければいけないものだと思う。 ニュースやSNSで垂れ流される情報に、いちいち嫌な気分になり、怒り嫌悪する自己像がそもそも見えていない。なぜ嫌なのか?なぜ怒るのか?他者や事象に怒りをただぶつけるだけでは苦しくて、情報に関する感度が高まるほど一言一句に反応して苦しくて、そんな状況から脱するには、情報を鏡にして自己解体をしなければならない。 分断をしていたのはいつも自分かもしれない。 「政治家が分断を煽る」という批判はよくあるが、それも構造を読んだ政治家の(良くない)戦略の一つで、怒りにまかせてそれに乗ってはいけない。 読み物として非常に面白くて引き込まれ、序盤から目が潤んだ。 著者の感覚(激しいネット右翼アレルギー、フェミニズムからのミサンドリー)はとても共感するし、著者ほどではなくても近い感覚がある。が、本人も言及していた通りそれに陥りすぎて自分が振り回されすぎるのもしんどい。こういう先人の言葉を、本を通して貰えるのはとてもありがたい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved