ネット右翼になった父
47件の記録
chiffon@prime_o02025年12月18日読み終わったタイトルに惹かれて手に取りましたが、読み進めるうちに「ネット右翼」という言葉では括れない問題を扱った本だと感じました。私はリベラル/中道左派寄りで、不勉強で恥ずかしいですが、保守思想について深く学ばないまま生きて来ました。今回、本書を通じて、自分が抱いていた偏見やレッテル貼りの危うさを再認識することができました。 本書に描かれる著者の父は、「世の中のあらゆる知識を求めるような、フラットな感覚の持ち主」だったそうで、その姿は私自身の父と重なり、特定の思想に傾くことが決して特殊な人間の問題ではないと感じました。「ネトウヨ」と判断して距離を取る行為は、問題の理解を放棄しているのではないかとも思わされました。 「ネット右翼」という言葉への関心から読み始めましたが、最終的には人が思想に傾いていく過程そのものを考えさせられる一冊でした。



おこめ@ufufu3052025年12月2日読み終わった政権が変わってから、それまで可視化されなかったネット右翼的な投稿や、それに憤慨するアンチが自分の目につくようになり、辟易としていた。 現政権のやっていることに私は全く支持できないし、現政権を取り巻くメディア上(ニュースにおける言説からSNS上の粗い言説まで)に対しても嫌な気持ちにさせられるが、そのように感情を揺さぶられて冷静でいられない自分も自覚していて嫌だった。 本書を読んで、父親がネトウヨ化した背景を辿る中での、著者の自己解体のプロセスはまさに私が今直面している乗り越えなければいけないものだと思う。 ニュースやSNSで垂れ流される情報に、いちいち嫌な気分になり、怒り嫌悪する自己像がそもそも見えていない。なぜ嫌なのか?なぜ怒るのか?他者や事象に怒りをただぶつけるだけでは苦しくて、情報に関する感度が高まるほど一言一句に反応して苦しくて、そんな状況から脱するには、情報を鏡にして自己解体をしなければならない。 分断をしていたのはいつも自分かもしれない。 「政治家が分断を煽る」という批判はよくあるが、それも構造を読んだ政治家の(良くない)戦略の一つで、怒りにまかせてそれに乗ってはいけない。 読み物として非常に面白くて引き込まれ、序盤から目が潤んだ。 著者の感覚(激しいネット右翼アレルギー、フェミニズムからのミサンドリー)はとても共感するし、著者ほどではなくても近い感覚がある。が、本人も言及していた通りそれに陥りすぎて自分が振り回されすぎるのもしんどい。こういう先人の言葉を、本を通して貰えるのはとてもありがたい。




青甲羅@ao_coke2025年11月9日読み終わった友人のSNSでの投稿にもやもやすることがあって、何かのヒントにならないかと思って読んだ。 相手を自分と分かり合えない存在だとカテゴライズしてその人個人を見失ってしまうことは、自分にも当てはまる。一つのワードを聞いてパッとシャッターを閉めてしまうようなことは、正直なところよくある。 自分が作ってしまった分断に気づいて向き合うにあたって、筆者は相当なエネルギーを使ったことと思う。見習いたいと思う一方で、相手にそこまでのエネルギーを使うことが私にはできるのかな、と思ったりもする。


読書日和@miou-books2025年10月26日読み終わった知的好奇心が強く、母の仕事にも理解を示していた父が晩年「ネット右翼」になっていた。そして父と和解、理解する前に父は他界してしまう。 父はいつから、なぜ、ネット右翼になってしまったのか? 父は本当にネット右翼だったのか? そもそもネトウヨの定義とは何か? 保守とは何か? 著者自体は社会的弱者、シングルマザーはLGBTQを取材し書籍も多数出版、その著者の書籍も自宅に置いているのに、なぜ自己責任論を振りかざしたりシングルマザーを父は卑下するのか? ネタバレになってしまうけど、父の言論を家族とともに丹念に読み解いていくと、父を「ネット右翼」にしたのは自分自身だった。 叔父さんの言葉、「難しい文章がどんどん読みにくくなる。新しい考えがなかなか頭に入ってこなくなる。世の中はどんどん変わっていく。老いるということは、新しい情報を得て理解して取り入れる機能そのものが低下すること。それが70代なんだ。」「世代と年代は分けて考えてほしい」 読み進めていく中で思い起こしてすごく刺さった。 子どもや孫とワイワイできる母と、そこに加われない父親。 昭和をがむしゃらに働いてきた男性たちによくありそうな光景が目に浮かぶ。自分以外の他者について、想像力を鍛えること、そして老いていく年代と、世代は分けて考えること。 著者も著者のお父さんも、自分より少し上の世代でいろいろ考えさせられた本でした。- さわら@sawara2025年10月24日読み終わった思ってた内容からどんどんかけ離れていき、これ信用できない語り手のミステリーだ!!ってめちゃくちゃテンションあげて読み終わった。自身の認知の歪みが激しく、かつミソジニーもミサンドリーもある自分以外だいたい嫌いなところがあるので、自分もどちらの立場にもなりかねないと震えた。あと家族の分断をテーマにした作品に触れるたびに異様に口数の多い家系であることのありがたさを少し感じる。

torajiro@torajiro2025年9月26日読み終わったaudible癌に侵された晩年の父がネット右翼に変節してしまったと感じコミュニケーションを閉ざしたまま見送ってしまった著者が、改めてネット右翼とは何で、父は本当にネット右翼だったのかを掘り下げていく話。印象的なタイトルからネット右翼がテーマかと思いきや、もちろんそれについての考察も色々あるけれど、中心軸は家族との関係について。筆者、姉、母で父像が大きく異なることや筆者自身の固定化した見方によって歪んでいたものについて振り返っていく苦しい作業が詳らかにされていてなかなか独特な本だった。



ゆき@yuki10242025年8月25日読み終わった父〜祖父世代の男性に対して、差別的な言動に怒りが湧くことがしばしばある。 なぜ考えを改められないのか?と日々思いつつ、関わりが薄く嫌悪の対象になりがちな「おじさん」の背景について思いを馳せることはしてこなかった。 時代背景、社会の変容など、この本で著者が父親の軌跡を辿る際に書かれていた記述を見ると、なぜ(大きく括って)昭和世代の方々がああいった振る舞いをしてしまうのかに合点がいった。 日々アップデートされていく社会に、今までの当たり前を捨てろと言われても、年老いて脳機能も低下していて体力も気力も落ちている中、そんな簡単に適応できるわけがない。 人を傷付けたり差別したりするのはもちろんいけないことで、価値観が刷新されていくのはとても良いことではあるけれど、正しさをその個人の背景を考えずに押し付けるのは残酷なことである、という事実にハッとさせられた。 「ネット右翼」の人々のような、分断を煽る心、価値観を定食メニューのように括ってこき下ろすさまは唾棄すべきものだと思っていたけれど、そうやって「ネット右翼」や「おじさん」と括って軽蔑している私のこころの中にも、全く同じ醜さが宿っている。 そのことに気付かせてくれる本だった。





ばうむ@baum512025年6月8日結局、父をネット右翼になったと決めつけたのは自分のネット右翼への偏見からだった。父の生きた時代、働きながら見た世界、その全てが詰まっていたというめちゃムネアツ展開。そして自分の納得のために家族を突き合わせたことへの申し訳なさも語られており、何かの懺悔のような側面も出てきた。皆が同じ人物を同じように認識しているわけではないことがとても強く書かれている



ばうむ@baum512025年6月6日筆者自身も言及してるけど最初は単純に商業右翼へのやりきれない怒りみたいな感じだったけど父の弟(叔父)にまで話をきくところでだいぶ景色が変わる。学生運動を生きた「天邪鬼な」父とファッション左翼の対立なんかはあまり前だけど自分の父にも当てはまるよなって思いながら読んだ
ばうむ@baum512025年6月6日ダークな性格な人は自己が確立してないって面白い、セルフモニタリングが高い、カメレオン人間、自己プロデュース力が強いのか? ダークな人たちは孤独になると攻撃性が高まるらしい、逆も言えるのか?? 優生学と性格の研究がどのように作用していたか
lily@lily_bookandcoffee2025年5月9日読み終わったタイトルからどんな殺伐としたテーマかと思いきや、不器用な父子のすれ違いの話でもあった 「分断は解消可能である」、自分も冷静に意見の異なる人と向き合いたい




河野@kono_a162025年4月15日読み終わったえ!?ここからバッドエンドになることがあるんですか!?って進み方をしてミステリーだったのかと驚いた。これタイトル強いけど両親との確執というよくあるテーマを書いていて面白かった。そういえば反抗期の頃に親が芸能人の悪口を言うのが本当に苦手だったんだが、あの時の分かり合えなかった感情はずっと覚えている。ジェンダーギャップが一切ない一人っ子で良かったなとは思う。あと後半の実は優しかった可愛かったエピソード ずるいよな。 陰謀論に家族を壊されたケース、コロナ渦からさらに増えてアメリカは今増え続けてるらしいけどやっぱ人間として相容れなくなることへの怖さって宗教より救えそうな感覚がするのもあって怖いんだろうなと、面白かったな。
喜多倉@kitakura4732025年4月5日買ったちょっと開いた積読中自分ごと身につまされる私の父もネトウヨ化している@ 自宅父がYouTubeで白文字動画や歴史修正主義者どものデマ動画やスマートニュースで偏見凝り固まったニュースを見ている現実に耐えきれず以前購入したが、全然読めてないし現実はより悪化し続けている。対話は確かに必要だが私個人の力では無力に等しい。社会が、多くの他者が、これは間違っているとヘイトやデマ、陰謀論を全て一つ一つ否定していかなければ対話まで辿り着けない絶望感を抱えつつ地道に読み進めます…







はぐらうり@hagurauri-books2024年6月14日読み終わったわかりすぎた。思っていた内容と違って、ネット右翼ではなかった、という結論だが、とても良かった。 うちもここ数年、父親がネトウヨ化したと思うことが多く、同じ境遇と思って読み始めた。 第一章から泣きそうになる。父を食い物にした粗悪で商業主義なコンテンツ。実家に帰ると目にするようになった。 そして反省。ジェンダー観や家族観はこれまでと変わらず、気になるのは外交に関することだけ。これは分断したと思っていたが、大変な作業ではあるものの、乗り越えるべき課題だ。 自分と著者は価値観が割と近いことがわかったので、著作をいろいろ読みたいと思う。






























