パン·オ·ショコラ "ホテル・カイザリン" 2025年12月2日

ホテル・カイザリン
読み終わると、心がざわざわしていることに気づく。八つの短編集で、穏やかなものから、イヤミスらしい後味が悪いものまで、様々な物語が紡がれている。 近藤史恵さんは、人間の細やかな心理描写が上手な作家だと思っているのだが、この短編集では、それが堪能できる。ストーリーが端的なのも、短編集ならでは。 『ふいに思った。たぶん、走ることは祈りに似ている。身体の隅々まで酸素を行き渡らせて、身体を透明にして、祈る。          "金色の風"より』
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