
祥
@kino_s5
2025年11月23日
愚か者の身分
西尾潤
読み終わった
読み終わりました。
すごく、印象に残る内容でした。
読み終えて思ったのは、映画を観る前に小説を読めば良かったなと。
読み始める前は、連作短編と知らずに読んでいたのですが。
映画を先に観ていたのもあって、その内タクヤ視点もあるだろうと思いつつ、「でも、目次のタイトルにタクヤの名前がないぞ…?」と訝しがりながら読み進めて。
章タイトルにタクヤの名前がない時点で、彼視点はないのだと気付き…。
端々にタクヤの名前が出てきて、直接的でも間接的でも登場人物達の人生に関与していて、「なるほど、だから映画では主軸になっているのか」とも納得しました。
マモルやタクヤ、梶谷が行っていることは確かに悪事で犯罪。
それでも、彼等はただ優しさを捨てられなかったが為に、自分が騙した人に罪悪感を抱き、闇ビジネスに引き込んでしまった責任を感じ、片や離れる事で生まれ変わって生きて欲しいと望み、片や共に逃げることを選んだのだろうなと。
映画も小説も、物語なんだけど現実の何処かで起こっているんじゃないかと考えてしまうような不思議な感覚を体験させてくれる作品でした。


