愚か者の身分
36件の記録
きん@paraboots2026年2月26日読み終わった映画を観てから本書を購入。 映画からの流れでそれぞれと登場人物たちの足跡を辿りたかった。 が、映画とは少し異なった構成で、映画の力を見せつけられる。 脚本、構成、演出、俳優の演技。 どれをとっても面白さや深みが増幅している。 タクヤ、マモル、梶谷はなぜ半グレ集団に足を突っ込んだのか。そして、運命の歯車が動き出す瞬間、それぞれはどうなっていったのかを知りたくて読み進めるが、映画にはない展開や、本書にはない展開が映画にはあって。 人物描写は映画に比べて薄いが、それぞれの人物の衣服や食事の描写にこだわりを感じた。 これはこれで楽しかったと感じている。 次巻に続く。
ヒナタ@hinata6251412026年1月27日読み終わった映画が本当に最高だったので慌てて原作を読んだ。原作は連作短編集で映画では端折られたエピソードもあるのだけど大まかな流れはもちろん同じなので映画の裏側をのぞいているような楽しさがある。 とはいえ、原作自体がめちゃめちゃ面白い。 彼らのやっていることは社会的に許されることではないけれど、彼らもまた怯えながら必死に生き延びようとしている。彼らを知れば知るほど同じ人間だと思う。決して他人事ではない。だからこそ一筋の光のあるラストに救われる。 全編通してスリルのある展開で一気に読まされるのだけど、読み終わって思い返すと心に残るのは静かなエモーショナルな場面というのも素敵だなと思った。 西尾さんの作品追いかけよう〜!

ぜんこ@shirushiru2026年1月14日読み始めからあまりにやばくて、だめだ!やめよう!と思った。 でも人物の登場が巧みで結果一気読みした。 ヤクザほど決断を必要とせず、ちょっとした踏み外しで半グレになりうる可能性がみんなにある。悲惨な終わりしか想像できないがラスト一筋の光がみえたのが救われた。
祥@kino_s52025年11月23日読み終わった読み終わりました。 すごく、印象に残る内容でした。 読み終えて思ったのは、映画を観る前に小説を読めば良かったなと。 読み始める前は、連作短編と知らずに読んでいたのですが。 映画を先に観ていたのもあって、その内タクヤ視点もあるだろうと思いつつ、「でも、目次のタイトルにタクヤの名前がないぞ…?」と訝しがりながら読み進めて。 章タイトルにタクヤの名前がない時点で、彼視点はないのだと気付き…。 端々にタクヤの名前が出てきて、直接的でも間接的でも登場人物達の人生に関与していて、「なるほど、だから映画では主軸になっているのか」とも納得しました。 マモルやタクヤ、梶谷が行っていることは確かに悪事で犯罪。 それでも、彼等はただ優しさを捨てられなかったが為に、自分が騙した人に罪悪感を抱き、闇ビジネスに引き込んでしまった責任を感じ、片や離れる事で生まれ変わって生きて欲しいと望み、片や共に逃げることを選んだのだろうなと。 映画も小説も、物語なんだけど現実の何処かで起こっているんじゃないかと考えてしまうような不思議な感覚を体験させてくれる作品でした。



人工芝@_k55y2025年11月21日読み終わった半グレたちの物語。 違法ビジネスに加担する者、利用する者、そして騙される者。 一度踏み込んでしまえば闇から抜け出せなくなる世界で、 利用する側でさえ実は誰かに利用されている。 「生きるためにそうするしかなかった」 「生き延びるには騙すしかなかった」 そう思わざるを得ない彼らの境遇が胸に刺さる。 主人公たちは人間味があるからこそ、 もし家庭環境が良かったら、 もし闇に呑まれなかったら、 違う未来があったのではないかと考えてしまう。 続編もあるようなので、すぐに読みたい。 さらに映画化もされているとのことで、 この物語がスクリーンでどう描かれているのか確かめたくなる。
祥@kino_s52025年11月15日買った読み始めた映画を観た11月の頭に、前情報をあまり入れず映画を観ました。 なので、途中のショッキングなシーンでは心構えも出来ず、それでも、目を背けたくなるシーンや、聞いてるこっちが痛くなるような慟哭に衝撃を受けながら、最後までスクリーンに釘付けでした。 映画の最後は少し不穏さがある終わり方で、3人は確かに犯罪に手を染めていたけど、少しでも彼らに幸せになってほしいと、束の間の平穏を過ごしてほしいと願わずにはいられなかった。 多分、前情報を入れてショッキングなシーンがあると知っていたら、映画館で観ようとはしなかった。 ただ受けた衝撃は凄いけど、それと同時に映画館で観て良かったとも思いました。 原作の続編が出ると聞いて、3人のその後が気になっていたので、とりあえず映画原作の一作目から読むことにしました。
しおり@Kaffee58882025年10月2日読み終わった綾野剛さんが映画やるから先に読了!!! 小説は続編が今年の11月に出るらしいから楽しみ。 共感が出来なくて、良かった。 一個も共感が出来ない。だから読む人にとっては、全てフィクションのように感じるだろう。自分もフィクションの世界にしか見えなかった。だけど、自分はそっち側でよかった。 最近若者がマルチとかの末端をさせられているニュースをよく見る。自分はちょっと電話をかけてるだけ、ちょっと荷物を運ぶだけ…と。犯罪にはならない、と思って、かなり高額を貰う。そんなにお金を稼ぐということは甘くないのに。どうしようもない場所で育って、どうしようもない状態で足掻く、というのでもなくただただ『金が欲しい』それだけの欲でちょっと手を染める。それが自分の人生を愚かに貶めているというのに気が付かない。 この作品に出ている、大元の悪い人たちは人を人とも思っていないのだろう。だが、全ての章を通した主人公たちはちょっとした善性を持っているのだ。それが憎みきれない。多分ただの若者なのだ。普通に帰って普通に温かいご飯食べて、あたたかい寝床があって、それさえあればよかっただけのただの若者。そういう人たちを助けられる何かがあればよかったのにな、と思ったり。これもまた、自分がこうやって本を買ったり読んだりする時間がある『余裕のある生活』を営めているからこそ思う部分なのだろうな、と思うとなんとも言えない気分になる。 この作品に共感は出来ない。だからこそ読んだ。だからこそ、読めた。映画がどういうまとまりかたをしているのか楽しみ。








































