
くりこ
@kurikomone
2025年12月3日
読み終わった
p.195
2024年の自民党総裁選のポスターを女性のコメンテーターが「おじさんの詰め合わせ」と言及し炎上した件で、小林先生が、「毒蝮三太夫が同じことを言っても炎上するか」と書かれてて、絶対炎上しないよなーと思った。おじさんが中心にいる地上波テレビ番組で、女性、しかも若いコメンテーターに指摘されたことにおじさん達は忌避反応を示したという解説に納得。女性専用スペースに反対する男性も同じ思考回路なのではないか。(電車=男性たちの物だと思っている。女性だけの車両が作られたことが、自分たちの場所が奪われたと被害者意識を募らせる)
政治家ポスターの観察も面白かった。スーツのおじさんばかりの政治家ポスターはどうにかならないものかと思っていたけど(私服でウサギを抱いている政治家ポスターがあっても良い)、「仕事が出来そう」「コミュ力が高そう」「多くの人に頼られている」雰囲気を醸し出すポスターを制作するしかないので、結局スーツのおじさんばかり目立ってしまう。政治家は強さを求められてて大変だ。
選挙ポスター、広告をはじめとした、公共空間のジェンダー表象はその社会で受容されているジェンダー感を如実に表しているのだから、ポスターを作る際ジェンダー感をちょっとずつでもアップデートしてもらわないと私たちに押し付けられている規範を再生産することに加担してしまう。ポスターから呪いを受け取らないように小林先生のように家父長制的な価値観がどう可視化されているか批判的に見ていきたい。




