
ユメ
@yumeticmode
2025年10月26日
山女日記
湊かなえ
読み終わった
感想
様々な年齢や職業の女性たちが山に登り、自らの心と対峙することで新たな境地に至るまでを描いた連作短編集。彼女たちが山に登る理由も抱えている事情もそれぞれ全く異なるのだが、登山を通してしがらみに囚われていた心が解放されてゆく清々しさは共通している。その姿を見て爽快感を抱くと同時に、普段生きているだけでひとがいかに役割に縛られ、視野が狭くなりがちなのかということを考えさせられた。
一話目の主人公が妙高山の頂上で飲んでいたインスタントコーヒーが、ありきたりなのに絶品に感じる、という描写に惹かれる。
女性が登山をする小説といえば、北村薫さんの『八月の六日間』も好きで、そちらも読み返したくなった。



