
碧衣
@aoi-honmimi
2025年12月4日
日の名残り
カズオ・イシグロ,
土屋政雄
読み終わった
過ぎ去った日々に何を選び、何を選ばなかったのか。
もしも、選ばなかった方の道を選んでいたら何か変わったのだろうか──。
イギリス・ヨークシャーのダーリントン・ホールで長年、執事として仕えてきたスティーブンス。偉大な執事とは何かを常に考え続ける職業意識の高い、良く言うと生真面目で悪く言うと堅物で優柔が効かない人物。
彼の新たな雇主の勧めと彼自身のある目的のための自動車旅行に出た先々で見るイギリスの田舎の風景とそこに暮らす人々との触れ合いの最中に思い出される尊敬するダーリントン卿と栄華を極めたダーリントン・ホールでの日々、そして元女中頭との邂逅の中で彼が見て見ぬふりをしてきたこと。
ダーリントン卿の過ち、ミス・ケントンとの関係への分岐点はあったと思うけどスティーブンスがスティーブンスでいる限りは変わらないような気がする。それは彼がどこまでも執事のままだから。


