
ヒナタ
@hinata625141
2025年11月8日
戦争みたいな味がする
グレイス・M・チョー,
石山徳子
読み終わった
帝国日本に生まれ、朝鮮戦争に巻き込まれ、米軍相手の売春で糊口をしのぎ、やがてアメリカの白人しかいないような田舎街で孤独に、そして果敢にコリアンとしてサバイブし、ゆっくり心を壊していった母の人生を、娘として、そして社会学者としての著者が見つめ直した記録。
ひとりの人間の中にこれほど複雑なインターセクショナリティが存在することを丁寧に可視化し、と同時に、何にもカテゴライズすることのできない母の人生への敬愛に満ちていて泣けた。
読みながら、沖縄の女性のこと、慰安婦問題、『ばけばけ』のおナミさんのこと、そして日本に置き去りにされ風俗で働かされた12歳のタイの女の子のこととかも、ぐるぐると考えざるを得なくてつらかった。

