
jaguchi
@jaguchi87
2025年12月4日

ペネロピアド (新・世界の神話)
マーガレット・アトウッド
読み終わった
図書館本
オデュッセウスの妻ペネロペイアと、12人の女中たちを語り部にした「オデュッセイア」再解釈の物語。
私はヘレネというのはパリスに拉致された被害者だと思っていたのだけど、このペネロピアドで彼女はかなり性格の悪い女として描かれていて、生き生きとしている。
ペネロペイア自身、自分のような貞淑で思慮深い妻より、ヘレネのような「何百人もの男を色情で狂わせ、大いなる都が炎上する原因となった女」の方がいいでしょ、というような発言をしており、まさに悪女ヘレネの描写がおもしろいと感じた私への作者からの皮肉を感じる。
ギリシャ神話ってあまりに不条理なことだらけだから「こういうものだ」と思って読んでいたけど、そんなふうに流さないで立ち止まって別の視点で考えてみる、という機会を与えてもらった。
