
キズ
@kotodama
2025年5月2日

読み終わった
「いつまでそんな狭い世界で足踏みをして生きているの?」
遠回しに言われた気がした。
彼女の自由さが、いつしか僕を追い詰めていた。
散乱した荷物を拾う、僕を助けてくれる人は、ゼロだった。誰も僕のことが見えていないみたいだった。僕はこの社会の中で、まだ数に入っていなかった。
普通じゃない自分を一生懸命目指していた。
決断力のある人間に見られたくなかった。
行動力のある人間だと信じて欲しかった。
自分に正直な人間になるよりも、
自分が憧れる人間になりたかった。
行き先も分からない自分の人生を楽しむ余裕がなく、
ただただ、逃げたかった自分の弱さに耐えられず、
少しずるくなっていた。

