
ユメ
@yumeticmode
2025年10月28日

小さい牛追い
エルザ・ジェム,
マリー・ハムズン,
石井桃子
読み終わった
感想
今年の岩波少年文庫夏のフェアのラインナップに入っていたことがきっかけで購入した本。子どもの頃にこの物語と出会いたかったとしみじみ思うが、大人になってから初めて読むのでも充分に楽しめた。名作と呼ばれる児童文学は、いくつになってもひとの心に響くものだなと改めて実感させられる。
ランゲリュード農場の四人きょうだいが、両親と共に牛追いのため山の上の牧場ですごすひと夏を描いたお話で、子どもたちがのびのびと遊び、しっかりと両親の仕事の手伝いもする様が活き活きと綴られている。豊かな自然の中で子どもたちがごっこ遊びに興じる姿はリンドグレーンの作品も想起させ、殊に『やかまし村の子どもたち』が好きな方はきっとこの『小さい牛追い』にも魅了されるのではないだろうか(もちろん私もどちらも好きだ)。ノルウェーの自然の描写もとても美しい。
海外の児童文学に登場する馴染みのない料理というのは不思議なほど美味しそうに思われるが、本書にしばしば出てくる「サワ・ミルクのついたパン」にもまた心惹かれる。



