橋本亮二 "マッドのイカれた青春" 2025年12月5日

橋本亮二
橋本亮二
@hashi_shi
2025年12月5日
マッドのイカれた青春
静岡のひばりブックスに同業他社の人と行ったとき、その人が「あ、これこれ」と手にした。聞くと著者が静岡の人という。縁だなと思い自分も手を伸ばしレジ打ちしてもらった。その日の夕方は静岡書店大賞授賞式。二部門を受賞したのがこの著者だった。13回目にして二部門同時受賞は初とのこと。帰りの新幹線で開き、二章分読む。章ごとに視点が変わる構成のようだ。タイトルになっている「マッド」の親友、中学からの同級生(親しくはない)、他校の人、など。これは大切に読むべき、反芻しながら沁み込ませたい作品と確信する頃には、頁をめくる手を止められなくなっていた。 青春がどんなものかはわからない。中学、高校、大学など、限られた年月で出会いと別れが再生される。教室という閉鎖されがちな空間では澱んだ関係が固定化されやすくもある。 著者のスピーチが頭に浮かぶ。喜びと悲しみと怒りと驚きにあふれたような素振りも。この作品を書いてくれた感謝の気持ちを手紙にしたためよう。大粒の涙が伝った。
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