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橋本亮二
橋本亮二
橋本亮二
@hashi_shi
  • 2025年11月21日
    群像2025年12月号
    綾木朱美さん「恥の龍」読了。群像新人文学賞受賞作『アザミ』に続く二作目。二人称を主軸としながら、視点はずらされ、ときに混ざり合っていく。わたしがあなたを見ているのか、あなたがわたしを語っているのか。流れている音はずっと静かなままで、絶望とも思える無音の時間もあった。解釈はまだしないでおこう。ゆっくり頭のなかでたゆたわせ、歩きながら反芻する。
  • 2025年11月11日
    群像2025年12月号
    『群像』12月号。昨夜、市街地ギャオさん「アニマル・フーガ」を前のめりに読んだ。読まれてほしい。梅田のコメダで茫洋たる思いで井戸川射子さん「永遠を囲う壁」として綴られたテキストを目で追う。〈色なんかは銀色が最も美しいですよ、周りを映して。〉 こんな言葉に出合えるからここにいる。
  • 2025年10月29日
    ロイヤルホストで夜まで語りたい
    ロイヤルホストで夜まで語りたい
    「円頓寺 本のさんぽみち」で一箱古本から買った。ロイヤルホストに行きたくてたまらない。
  • 2025年10月24日
    AはアセクシュアルのA 「恋愛」から遠く離れて
    BOOK MARKET in 紀伊國屋書店新宿本店で初売り購入。おどろくほどよかった。読めてよかった。盲が啓けたとも思うし、自分がずっと思ってきた、自信なく抱いてきた疑念が照らされ晴れたよう。川野芽生さんのエッセイは初めて読んだかもしれない。小説も歌集もどんどん読んで読み返したい。
  • 2025年10月21日
    ミーツ・ザ・ワールド
    金原ひとみさんの作品はすべて読んでいるつもりだったけど、もちろんそうではなかった。映画化で、この作品の存在を知った。そして魂を揺さぶられた。静かに、がんがんと、余震のように。ライも、由嘉里も、アサヒも、オシンも、ユキも、固有名詞になる人、ならない人も、日々自分が関わる人も、創作の中の人や場所も、すべてがあって自分は生き続けていく。
  • 2025年10月18日
    文藝 2025年 11月号
    第62回文藝賞受賞作、坂本湾さん「BOXBOXBOXBOX」。霧に包まれた四つの箱、人の形をした箱。創作、才谷景さん「庭に接ぐ」。山下紘加さん「聖域」。
  • 2025年10月15日
    すばる 2025年11月号
    『すばる』での綿矢りささん新連載「シャブシャブ上海」、もしやと思ったらやはり『パッキパキ北京』の続編だ。どちゃくそおもしろい。とてつもない。
  • 2025年10月15日
    すばる 2025年11月号
    第49回すばる文学賞受賞作、更地郊(さらち・こう)さん「粉瘤息子都落ち択」がただただおもしろかった。ただただおもしろい、素晴らしきかな創作!
  • 2025年10月10日
    新潮 2025年 11月号
    第57回新潮新人賞受賞作、内田ミチルさん「赤いベスト」と有賀未来さん「あなたが走ったことないような坂道」ともにすごくよかった。 前者は自分がいちばんすきな小説のかたちに近かった。後者は自分がいちばん心揺さぶられる文体、生の揺らぎで。 選評、それぞれの人の読み方に触れられてありがたい。やはり金原ひとみさんを圧倒的に信頼している。
  • 2025年10月9日
    ねこぱんち ネコの肉球プニプニ♪号
    木村さくらさん「濃藍アパートメントの猫」、今回もとてもよかった。人も猫も魅力的!
  • 2025年10月8日
    文学界 2025年 11月号
    杉本裕孝さん「刻印」がとてもよかった。登場人物がとても少なく、行動範囲も狭い。だからこそ深さがでるとか、世界を見通せるなどとは思わないけれど、静かに響いた。
  • 2025年9月25日
    群青のハイウェイをゆけ
    明らかにいい。いい本に出合えた。
  • 2025年9月20日
    エレベーターのボタンを全部押さないでください
    旅の記憶。幼少期の記憶。家族、友人、すれ違った人。いつも本がそばにある。街並み。風。苦い食前酒。ある章で、目頭が熱くなり、涙がにじんだ。ただ文字が並んでいるだけなのに、いつも感情を強くやわらかに揺らされる。
  • 2025年9月17日
    すばる 2025年10月号
    中西智佐乃さん「デーリィサワーメロン味」よかった。中西智佐乃さんの小説は長くても短くてもすべて読むべきだ。読んでいる。特集は〈「笑い」はむずかしい〉。滝口悠生さんと立川吉笑さん、鈴木亘さんと鈴木ジェロニモさん対談は保存すべきもの。特集での小説は高瀬隼子さん「虫のいどころ」と石田夏穂さん「わたしを庇わないで」。高瀬さんすごい。すごくよかったけど、中年男性である自分には刺さるものが多かった。昼か夜に石田さんのを読む。
  • 2025年9月12日
    群像 2025年 10月号
    豊永浩平さん「はくしむるち」、読了。420枚。いちばん見たくない、描かれたくない一連の描写がありとても苦しかったが、それは過去も現在も世界中で起きていること。目を背けても事実は変わらない。被害を受けた人にまなざしを向けていないことになる。群像新人文学賞受賞作『月ぬ走いや、馬ぬ走い』に続く二作目がこれか。時間を置いて読みかえそう。
  • 2025年9月10日
    13月のカレンダー
    13月のカレンダー
    大塚真祐子さんがめずらしく長文で感想を綴っていた。買おう。
  • 2025年9月9日
    新潮2025年10月号
    新潮2025年10月号
    松浦理英子さん「今度は異性愛」(250枚)をまず読んだ。ふつうにおもしろく読んだが、これがいまどう読まれるのかとても気になる。ふつうにおもしろく読んだと書いたけど、引っかかりを覚えて目が止まった箇所はいくつもあった。それは当然著者の意図したものだろう。来月以降、おおくの評にふれられるだろうからそれをまず待つ。
  • 2025年9月5日
    さみしくてごめん
    開くと自分の名前と「さみしい?」、ひらがなで水面のように記された著者の名前と日付がある。twililightでサインしてもらったのを思いだす。エッセイかと思っていたら前半は完全なる日記だ。永井さんの日記めちゃくちゃいい。ずっと読んでいたい。
  • 2025年9月4日
    彼女はNOの翼を持っている(2)
    水曜日の20時50分、閉店直前の今野書店でレジ打ちをしてもらった。漫画買うかなと棚を見ていたら、第二巻が出ているのを知った。帰りの東西線車内で繰り返し読んだ。ほんとうに教科書のようだ。どんなビジネス書、自己啓発書よりもすごい。それらの本はほぼ読んだことないから知らんけど。こんなふうに生きたい。勇気を持って、自分にも他者にも逃げずに向き合いたい。
  • 2025年9月2日
    幸あれ、知らんけど
    〈死んだ人間に対してもっと色々と話を聞いておけばよかったと思うこともあるのだが、でも「おかあちゃんは戦争をくぐってきたからな」というような言葉が指し示す祖母のあれこれを言葉で聞いて、何かをわかってしまった気になるのはおそろしいという気もする。わかるくらいならわからないままでかまわない。〉 139-140頁 「おださく」というのも初めて見聞きした。〈鍋にご飯を入れて周囲のカレーをこすりつけてカレー雑炊のようなものを作った。真ん中には卵をのせる。テーブルにはウスターソースが添えられていた。〉139頁 新栄堂書店新宿パークタワー店の閉店日、ふと目がとまって自分にとってその店での最後のレジ打ちをしてもらった。それがこの本でよかった。
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