
みっつー
@32CH_books
2025年12月5日
大富豪からの手紙
本田健
読み終わった
職場の人に紹介してもらった本。
『大富豪の手紙』という名前からしてなんとなく「電車のドアに貼ってある胡散臭い本か?」という気持ちが拭いきれなかったが、あまり本の話をしてくれる人もいないし、せっかくの機会だったので買ってみた。
初めのうちから「さぁさぁいつになったら金歯を刺した社長さんがでてくるかなぁ〜?」と思って読み進めていくとだいぶ予想が裏切られた。
物語を通して読み進めていくうちに舞台はタイやブータンといったところに移って行き「幸せとは何か?」「失敗から何を得るか、成功したと思ったら失敗だったのか?」「人に何かを与えられる人間になっているだろうか?」そう言ったマインド部分が強くなってきて幸せな要素しかない『ミッドサマー』のようになっていた(あれも見方によっては幸せ満点なのかもだけど)。
最初は「えっへっへ〜金持ちの人間がどんな文章で貧乏人の俺様に金稼ぎの極意教えてくれんだぁ〜?」と思っていた自分が一番ドス黒い感情に包まれている事に気付かされ、読めば読むほど著者様の優しい文章に心を温められていくばかりでした。
なのでタイトルで損してる感すらある本な気もした。シンプルに人生にハリを出すために必要な知識が詰まっている本なのに「大富豪」という名前を入れてしまうとなんとなく敬遠されてしまうような気がする。
読む人を選ばない、色んな人に読んでもらいたいと思う作品でした。
あと「こっちが正解」「そっちは間違い」という意見がSNSなどであまりにも多いので本著にも書いてある通り「どっちでもいい」「どっちも正解」という考え方は全人類備えておきたいオプションだなぁと改めて感じさせられました。