にょろぞう "教誨師 (講談社文庫)" 2025年10月3日

教誨師 (講談社文庫)
宗教の最果ての話だった。 最初は死刑囚の最期をそれはもう悲惨に描き、そこから死刑制度の廃止に持ってく可能性あるか…?と怯えながら読んだがそんなことはなく、とても真摯だった。 はじめに紹介された囚人たちがとある出来事を皮切りに次々と最期を迎えていくのはただ読んでいるだけの私の胸にもくるものがあった。 ノンフィクションながら筆者は小説も書かれる方ということで、登場人物が表出させない喜怒哀楽を、地の文に含ませて読者に伝えていたように思う。 意のままに喜怒哀楽を表現していたように思う。 冷たく無機質な世界にそれでも悪以外だってあった。 仏教に於ける葬式は実のところ残されたもののためと言うが、死が確定している者への説法は彼らのカンテラになっていたらいいなと思う。
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