
🐳💫
@4681220pla
2025年12月6日
「国語」と出会いなおす
矢野利裕
読み終わった
自分は国語がすこぶる得意で現代文と論説ではほとんど悩むことはなくまた勉強することもなく高得点が取れたんだけど、それはたぶん日々の読書で行間を読むための常識を感覚的に理解出来ていたからなんだろうなと思った。でもこういうのって指導するとなると一気に難しいよな。
これは恐らく本の主題とはズレた感想だと思うけど、2章で「構造を把握するための物語化は必要だが根拠もないままに安易な物語に乗ることには慎重にならなくてはいけない」例として夏目漱石こころのKの最後の場面について多角視点から解説がされていて、自分の学生時代にこころの授業でKの死の主たる理由を失恋したからと解説された時とてつもない違和感を感じたのを思い出した。当時はその根拠を提示して上手く言葉に出来なかったけど、この章の解説がその時私が感じていた違和感を綺麗に説明してくれていて本当に助かった。どう見てもそれは違うだろ!と思っていた自分を成仏させることが出来ましたありがとう。



