
MAOW☪︎⋆
@freakyzuiki
2025年12月7日
クジラアタマの王様
伊坂幸太郎
たまに伊坂幸太郎がやる、実験的な小説。
『あるキング』であったり、『首折り男のための協奏曲』であったり。
どれも実験的であるが故、未完成な部分もあったが
斬新な発想のアイデアには毎回感心させられ、そしてストーリー自体もそれほどつまらなくはないので、粗方満足することが多かった。
今回の小説での試みは、2つの世界を描くにあたり、それぞれを、片方は文章のみ、もう片方は絵のみで表現する、といったもの。
よくできていると思うが、説明される描写と描かれている絵にズレがあったりして混乱した。
さらに、最後に明かされる真相というか、要は「気持ち次第」と言いたいのだろうが、メッセージに拍子抜けした。
伏線回収を期待していたのだが、結果的にはかなり薄いテイストに仕上がった印象。
しかしこれをもとに、今後同じ手法でさらなる面白い小説を書いてくれると信じている。

