
ユウキ
@sonidori777
2025年12月7日
境界なきフェミニズム
チャンドラー・タルパデー・モーハンティー,
堀田碧
読み終わった
借りてきた
インドで生まれアフリカに暮らし、そしてアメリカでフェミニズムを研究し教えている著者による、「西洋白人」フェミニズムに潜む植民地主義から脱して「第三世界」フェミニズムを通して新しい連帯を思想していく一冊。
「女性」を普遍化せず、歴史や抑圧、地域という文脈に沿ったそれぞれの「差異」を認めた上で、抵抗の歴史に共通性を見出し、西洋も第三世界も連帯できる可能性を見出していく。
脱植民地主義、反人種主義、反資本主義、反グローバリゼーションを掲げながら、自分の変わりゆく立ち位置を常に確かめながら連帯の道を探っていく著者の思索には目が開かれる思いがする。
インターセクショナリティについて書かれた本はいくつか読んだが、その差異を認め、共通項を見出し連帯していく思考と実践は今の時代にこそより必要なものだと本当に思う。




