あるる "あの図書館の彼女たち" 2025年12月7日

あるる
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@aru_booklog
2025年12月7日
あの図書館の彼女たち
あの図書館の彼女たち
ジャネット・スケスリン・チャールズ,
高山祥子,
髙山祥子
戦争が命を奪うだけでなく、日常を奪う理不尽さをじっくり読みながら味わった。最後の方は読むのが辛かった。昨日まで友人だった人を自分が殺す可能性と隣り合わせになる。あまりにも残酷で理不尽だと思う。市井の人でさえお互いを監視し合う異常な事態というのはおそらくどの国でもあったと思う。 オディールの戦時体験が語られるのは、リリーとの交流があったからでそうでなければ彼女は戦時体験を胸に抱えたまま亡くなったと思う。これは現実にもあることで、私の祖父母も戦争中のことは話せる範囲のことしか話してこない。出自について、祖父が亡くなったときに戸籍を取り寄せると、不可解な点がたくさんあった。戦争中に親戚の間を渡り歩いたことや籍を入れるときのごたごたなど、最近になって祖母から聞くことができた。 戦争を経験していない私は自分から体験を聞きに行かないともう語られることのない事実は増えていくし、語る側の負担も相当なものだと思う。
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