あの図書館の彼女たち

23件の記録
- jyue@jyue2025年6月9日読み終わった読書日記6月某日(日) 『オディールの棚を見るたびに、ちがった本が話しかけてくる。明るい色の文字で書かれた題名が魅力的に見える日もある。分厚い本が、読んでくれと迫ってくることもある。今日の午後は、エミリー・ディキンソンに名前を呼ばれた。ママは、その詩の一つが好きだった。』 最後のさいごまで、とてつもなく美しい本だった。ラストシーンがあまりにも素晴らしく恍惚とした気持ちになり、思わず頭のなかでラナ・デル・レイの「born to die」が流れ始めた。登場人物たちの側には、いつだって、必ず、本がある。昨晩あった嬉しいことを伝えるときには本の一節を用いたり、悲しい出来事が言葉に出来ないあいだはその感情を表すのに最も本を手渡した。平日に積もった煩わしさたちが、浄化されたような気分。さて、次はなにを読もう。
- jyue@jyue2025年6月6日読んでる読書日記6月某日(木) 「読書が好きなんですか?」 「読むために生きているようなものよ」 雪が溶けるのを見ているくらいおもしろそうだ。 ああ…なんて美しい表現ばかりが込められた本なんだ…溜め息が出てしまう…。読むのがもったいなくて、最近は寝る前の時間だけに、この本をちびちび読んでいる。あんなに大切に食べすすめていたクッキー缶も残りわずか。季節の変わり目が訪れて、少しわくわくする。どの季節だとしても移りゆく期間は一瞬で、儚くて、好き。
- Matilde@i_griega_20252025年6月4日読み終わったリリーの若さゆえの傲慢さとオディールとポールの青臭い正義感と、それゆえに引き起こす事件と、真実を話さないことで平和を見出せる人と不幸になる人と、正直、おーい、図書館の話はどこいった? という感じで、人間ドラマの方に引き込まれてしまった。 なんと言うか、人生ままならないよな。 ただ、若さゆえポテンシャルのあるリリーと倒れたままでいなかったマーガレットと、ようやく過去と向き合えそうなオディールは希望かな。 そんなことを思った。
- asuka@ask_5102025年5月16日買った読み終わったとても面白かった。 ナチス占領下のフランス・パリにあるアメリカ図書館が主な舞台。 この小説の登場人物たちは、ほとんど実在した人物ということに驚いた。 写真は図書館で借りてきた原書。