
鵜ノ人
@dokusyoreading
2025年12月8日
傲慢と善良
辻村深月
読み終わった
マッチングアプリで知り合い、婚約した架と真実。真実が突然姿を消したことをきっかけに、架は彼女の過去と向き合うことになる。物語は大きな起伏を派手に見せるわけではなく、二人の関係の背景や、美談のように見えていた部分の歪みを静かに描いていく。
読み進めるうちに、善意と自己保身の境界が曖昧になる場面が多く、登場人物の行動を通して、自分自身の振る舞いについても考えるところがあった。
結末よりも、そこに至るまでの“見えていなかったものが露わになる過程”が印象に残った。
読後、これまでの人との関わり方や、自分の在り方を少し整理したい気持ちになった一冊だった。



