トム "苦しかったときの話をしようか" 2025年5月11日

トム
トム
@yukiyuki7
2025年5月11日
苦しかったときの話をしようか
「仕事の本質」という副題がついているせいで小難しい本かと思ったがそんなことはない。 今やマーケターの顔として大成功している森岡さんが、自分の失敗談を赤裸々に語り、「だから大丈夫だよ」と元気をくれる応援本だと感じた。 若い頃に受けた職場でのイジメに苦しみ、血尿が出ることは当たり前。 「鮮やかな色の血尿だ」と半ば狂った状態になりながらも会社では弱った姿を見せず平気なフリをして仕事をする。 毎朝頭から布団をかぶって「会社に行きたくない、行きたくない、行きたくない」と時間ギリギリまで嘆いていたことも書かれている。 ここまで経験したからこそ見えてくる森岡さんの「仕事ってこんなんだよ」という考え方を娘宛に書いた手紙がこの本のスタンスだ。 この本を読んで感じたことは「森岡さんに比べたら今の自分の悩みなんて小さい」と思えることかもしれない。 目の前で素人がプロボクサーに血だるまになるまでボコボコに殴られているのを見ると、自分がゲンコツを1発喰らって「痛ーい」と言ってることが小さく見えてくる感覚。 アレよりはマシって否が応でも思わされる。 この本ではタイトルと同じ名を冠した「苦しかった時の話をしようか」を読むだけでも十分に価値がある。 今の仕事が苦しいとき、自分の価値が見えなくなってるとき、逃げ出したいとき、世界が小さく見えてしまう。自分が一番不幸で苦しいと思えてしまう。そんな時にそっと隣に血だるまになった森岡さんが座ってきて「だ…大丈夫だ…だよ。えへへ。君は充分に……頑張ってるから…ね」と励ましてもらったら「あ、もう少し頑張れるわ」と思える。 この本はそんな応援本だ。
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