
図書館マン
@tosyokan-man
2025年11月29日
相談するってむずかしい
細川貂々,
青山ゆみこ
読み終わった
図書館本
相談するってむずかしい。
もうずっと、人生の中で感じ続けてきたことだと思う。
初青山ゆみこさん。この本の中で名前が記載されていた牟田さん、白石さん、東畑さんといった顔馴染み(私の一方的な認知)の名前を見て勝手に一人で安堵。
芋蔓式に青山ゆみこさんに興味が湧き、拝読。
漫画とエッセイが繰り返される、しかし漫画とエッセイはそれぞれ違う人が書いているという構成が珍しいなと感じた。
この本は漫画もエッセイも平易な感じが残るというか。
絵柄や文体にあっさり感があって、本を読む自信を無くしていた今の自分には、うってつけだった。
いい感じに軽いけどちゃんと重みもある。
面白かった点は、青山さんと細川さんの性格の違い。
人と積極的に関わり、人に気を遣う青山さんは自分とは正反対の性格なので、他人に気を遣おう(遣わなくちゃと思ってしまう?)とする時点で十分凄いなぁと感じた。
どちらかというと、私は細川さんの方に共感することが多かったかもしれない。
人の言葉が怖い分からないと言いながら人と付き合っているし、他人から言葉がよく分からないと言われることもある。
それこそ青山さんが細川さんに質問するみたいに、人から言葉の意味を何回か問い直されること多数。
二人はわりと正反対な性格なんだけど、なんやかんやで上手くいっている、というのが。自分の周りの人間関係と重なって、共感する部分が多かったかもしれない。
私は人のことを気にしない(気にしたとて、その場に適した配慮ができず仇となる)ので……。
青山さんのように他者を気にして立ち回る事のできる人がいると、個人的には救われる。
そういうことを気に出来る人がいるからこそ成り立っていられる集団も絶対にあると思うので。
(最初っから空気を読む必要のない居場所があれば、それに越したことはないけれど)
自分がひきこもりなので、そうした意味合いから居場所や自助会を探しており、ヒントになりそうなこの本を手にとったけど。
「相談できる居場所」とは何か。
改めて考える機会になったかもしれない…。

