
Anna福
@reads--250309
2025年12月10日

ラスト・ストーリーズ
ウィリアム・トレヴァー,
栩木伸明
読み終わった
全てが良かった。
ちょっとした仕草で女性の心理を巧みに表現している。
『世間話』、ストーカー被害者とストーカーの妻の噛み合わない会話。
もし比較するとしたら、ケレットのユーモアは余白を笑いで満たすのに対し、トレヴァーはそれを沈黙で満たす。どちらも読者を「参加者」にしてしまう点で共通しているのかしら。
行間の隙間から、その余白と沈黙を片目を瞑って覗き込む我々。
余白は鏡のように働いて読者の人生を映し返す。
読書でこの「余白の力」を感じる時、読者の私達は作者と共に其々の人生を振り返り、或いは未来を想像せずにいられない。





