村崎
@mrskntk
2025年12月10日
YABUNONAKA-ヤブノナカー
金原ひとみ
読み終わった
オーディブル
この小説における、というかこの世界における救いってなんだ
言葉と思考を細かく考えていかないといけない窮屈さ、でも人間たちがつくってきたそれが世間
ずっと息苦しかった
死が絶対的な恐怖ではなく相対的になってしまった感覚が本当にわかる
直接的にそう思うわけではないけど、うっすら希死念慮みたいなものはずっとつきまとっていて、でもこの社会のこと、社会や世間にどう見られるか、この社会で生きていくには…とか考えるとどうしてももう無思考になる、無思考になりたくなる
この世界からドロップアウトしたくなる気持ちを浮き上がらせてしまう、でもすがりたくもなる
つらかった
最後の章で、やっと少しだけ息ができて、でもそれはまっすぐで強くて(あるいは強く見える)人を、消費するかもしれない恐怖


