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2025年12月10日
戦争と芸術の「境界」で語りをひらく
チョン・ユギョン/Jong YuGyong,
チョン・ユギョン/Jong YuGyong,
山口祐香
「異なる国や民族、価値観の人々を理解し、ともに生きていく徹を探るためには、相手を屈服させるのではなく、『国家=ナショナルなもの』を越えた隣り合う『地城=ローカル』から見つめ直すべきではないのか。」
「国家=ナショナルなもの」をA面としたとき、B面となるのは「個人=パーソナル」だと考えていたけれど、もう少し視野を広くして周りを見渡すとみえてくるはずの「地域=ローカル」で考えるのもとても重要だなと思えたのでした。
「『B面の越境史』とは、『日韓』という言葉の下にある、無数の個々の『人間』が生きた確かな証しにこそ目を向ける試みでもあるのだ。
そうした血の通った過去が語りかけてくる声に耳を傾けるとき、困難な現実と憎しみを乗り越え、ナショナルな政治や対立の在り様に翻弄されない未来の共生への糸口を見出す、一筋の知恵が現われてくるのではないだろうか。」
その「地域=ローカル」というのは「国家=ナショナルなもの」が引いた境界線とは関係なく、「無数の個々の『人間』が生きた確かな証」「個人=パーソナル」が重なり合い繋がることで時間をかけて形成されてきた「場所」だということも意識しておきたい。



