
Sanae
@sanaemizushima
2025年12月11日
文化が違えば,心も違う?
北山忍
読み終わった
自分の興味関心とぴたりと合っていて、あっという間に読み切った!
今までずっと文化人類学は関心を寄せるトピックではあるが、文化心理学の本を読むのは初めて。
ここ30年ほどでかなり文化心理学の研究は進んできているようで、人がどのように考えるかということは脳そのものの問題よりも、その土地で人類が生きてきた何千年もの背景が大いに影響していることが説明される。
著者は長くアメリカで研究をしてこられた方なので、アメリカと日本の比較というのが、まずはじめの方に述べられる。日本にはやはり欧米文化が多く入ってきているので、この違いは多くの人にとって、実体験でも大いにあることだ。1番の違いは欧米は「個人主義」、対して我々は「集団主義」。
アメリカ人は個人主義で独立志向なのに、なぜ人に優しくするのか。ボブ・ディランの楽曲“let others do for you”のタイトルから紐解く解釈がアメリカという国の成り立ち、宗教観などから導き出されており、興味深い。
第5章「多様性と普遍性を探る旅」では中東・北アフリカ、サブサハラ・アフリカ、南アジア、ラテンアメリカの背景と心理の今までの研究の結果が示されており、これも面白く読んだ。仕事上、また、今まで旅行しさまざまな交流の経験もあって、そういうこともあり得るな、と思うところがたくさんあった。
少し読んだ段階のときに、面白いからこの著者の本もっと読みたい!と思い調べてみたら、見つかったのは一冊のみで、専門書っぽく難しそう。
著名な先生のようで、数年ぶりに日本で本を出すのが新書だとは!みたいな書きぶりをしているのを何かで読んだ。
はじめて触れた文化心理学、専門書じゃなくて新書で出版してくださり、本当にありがたいと思った一冊だった。









