
土田(つちだ)
@chappa_61T
2025年12月11日
サンショウウオの四十九日
朝比奈秋
読み終わった
オーディオブック
ひとつの身体の中で溶け合うふたつの意識が立体感を持って浮かび上がってくるのは、一人の声優が読み上げるオーディオブックならではの感覚。面白かったです。
オーディオブックと相性のいいお話だったなあと思いつつ、文字でもちゃんと追ってみたい作品。一人称の表記がどうなってるのか気になる。
好きなシーンは姉妹が「父が亡くなれば(中略)その時には、伯父の骨と父の骨を混ぜて、墓場で完成させてあげようか」と考えるところ。倫理的ではないように思えるようなことでも、この兄弟・この姉妹にとってはそれが自然なことなのかもと感じられるだけの思考の流れが物語の中で積み重ねられていて興味深かったです。





土田(つちだ)
@chappa_61T
【物語とはあまり関係ないメモ】
日本でオーディオブックが欧米ほど広まっていない理由のひとつに、日本語の表記の自由さがあるのかもと思ったり。
表音文字と表意文字を組み合わせて言葉や文を作れるし、恣意的な読み方を設定することもできる。文字と音が必ずしもイコールではない場面が多々ある言語で書かれた書物が音声として届けられるとき、こぼれ落ちてしまうもの、欠落してしまうものはどうしてもある。
そこを適度に補ってくれるのがナレーターをはじめとした制作側の技術なんだろうけど、好みはあるでしょうな。