
トム
@yukiyuki7
2025年12月11日
或る集落の●
矢樹純
読み終わった
ホラー
青森県のとある集落を舞台にした一冊。そこに祀られている神様が、とにかく不穏でヤバい。
物語には、その集落に移り住んだことで精神が崩壊していく姉、謎めいたしきたりに苦しむ母、そこで育てられた亀の刺青の男、どうしようもなくだらしないおっさんなどが、章ごとに主役を変えながら登場する。
最初は「怖い話の短編集かな?」と思いきや、どの章にも微妙に同じ集落が関わっていて、別の章の登場人物の“その後”がちらっと分かったりする。
ただ、そのつながりが薄く、絡み合いそうで絡みきらない。
各章は、不穏さだけを残して終わっていく。
特に、おっさんと猿が口づけするシーンは読んでいて正直きつかった。
そして結局、最後まで核心の謎は解き明かされないまま物語は終わる。
「ここまで読んだのに、え、うそ、もうページないじゃん。あ、終わった……」という肩透かし感がすごくて、自分にはまったく合わない本だった。
