ぴよみ "イン・ザ・メガチャーチ" 2026年2月7日

ぴよみ
ぴよみ
@erim_0521
2026年2月7日
イン・ザ・メガチャーチ
★★★★★ 「これまでは、間違いさえしなければ、なんとなく正解の部屋に入れました。でも今は正解の部屋自体がないから、たとえ一つも間違わないでいたとしても、ただ"間違わなかった人"になるだけなんですよね。そこには何の加点もない。」 あー面白い。深い。何だろうこの思わずため息が出てしまうような感情は。 朝井リョウさんの作品は、いつも自分が常に正解を探そうとし、多数派でいようとしていることにハッとさせられている気がする。 私は推し活はしていないものの、武藤澄香の言動は他人事と思えない部分があった。 多数派でいようとするあまり、 「〜でなければいけない」「〜しなきゃいけない」に縛られて「自分らしさ」とは何かを問い続けている。 こうやって迷いがある人にこそ物語は刺さりやすく、武藤澄香のように没入型になってしまうのだろう。 私だってその節がある。私はきっと迷いたくないんだと思う。 ずっと正解を走って安心していたいのだと思う。 でもその人生って楽しいんだろうか。 「〜でなければいけない」「〜しなきゃいけない」に縛られず、目の前の大切な人に対して自分を使い切り、それに誇りを持っている人こそが私の理想とするタイプではないのだろうか。たとえ間違っていたとしても。 にしても、「自分を使い切る」って絶妙なフレーズ。 やっぱり朝井リョウさんの作品は 心にずしんっとくるものがあり、これまでの自分の生き方にハッとさせられるなと感じた。最高でした。
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