
みっつー
@32CH_books
2025年12月12日
もうしばらくは早歩き
くどうれいん
読み終わった
移動について書かれたエッセイ。
くどうれいんさんの作品を初めて読んだのだけれど、読み始めて数分で「あ、好きだ」となった。
かっこの使い方や、触れ合った人との会話や、都会に出た時(くどうさんは岩手にお住まいらしい)の緊張感とワクワク感。
ひとつひとつの文章に景色が宿っていて、一緒に歩いているかのようなそんな気持ちにさせてくれる。
自分にとっての移動ってなんだろう。
ここ数年は必ず飛行機にも乗っているし、電車も週に一回は必ず乗っている。
歩く速度は早め、けれど音楽を聴いている時とラジオを聴いてる時では足の速さが違う気がする。もしかすると、気持ちの問題でそんな事はないかもしれない。
あ、そういえば飛行機ではずっと映画を見てる。
トルコからギリシャに行くまでの間に確か13時間ほど間が空いていたのだが、その間に映画5.6本見た気がする。
しばらく特に理由もなく離れていたディズニー映画を見たらやっぱり面白くて感動した記憶がある。
電車の移動中はとにかく音楽を聴いている。
入学シーズンや、新生活、桜が咲いている場所を走っている時は必ず嵐の『サクラ咲ケ』や『LIFE』を聴いていて、夕方の帰り道には同じく嵐の『素晴らしき世界』を聴いている。
こう思うと「移動」という行為の楽しさって「移動」でしか味わえないことが多いなと感じる。
この本を読むと自分も書いてみたいという気持ちや、自分の記憶とお話ししてみたい、そんな気持ちにさせてくれるエッセイでした。
表紙のサボテンの答え合わせも是非してみてね。