直線 "マリエ" 2025年12月13日

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@hrv8k
2025年12月13日
マリエ
マリエ
千早茜
あらすじを知らぬまま読み始める。離婚にまつわる作品である。結末は概ね予測の立つものであったが、恋人との関わりなどに関して千早作品には珍しい描写があるなと感じた。自分、複数の他者、社会、それぞれの価値観やものの見方が描かれていて、そのどれも否定していないところが好きだ。結局は一人一人が地に足をつけて自分を幸せにしてゆくのだと思ったものの、相談所で出会った女性のようにそれが儘ならぬ事情を抱える人もいる。友人の行動にも理由があった。人生の数だけ葛藤や必死さや安堵や正しさがあるし、それはその人の環境と絡み合うものであって、他者が見えるものだけを材料に批評するような事柄ではないのだと思う。
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